モラトリアムを楽しむために友人とビーチへバカンスに来ていたセオドアは、ふと目覚めると知らない部屋にいた。同じように隣で寝ていた見知らぬ青年・ルカによると“セオドアは誘拐され、自分はそれを目撃したために連れてこられた”と言う。犯人が来る前に脱出を試みる二人だったが、外に出ると見渡す限りの荒野と果てまで続く地平線、更に追い討ちをかけるような突然の雨で逃げ道は無し…最悪の状況に絶望するセオドアを励ますルカ。軟禁状態となった二人は寂れた廃モーテルの一室で、忘れられない夏を過ごすことになる――。