高品親子の関係修復にT村が巻き込まれている頃。神代(かみしろ)家執事の村井(むらい)は、とある島に向かっていた。そこは、近隣の住民に「医者いらずの島」と、ひそかに言い慣わされている島。「K」の血筋に連なる神津(こうづ)家の娘を連れ出し、広く深く医学を学ばせるため。そして、島に身を寄せている「ある男」に会うため……。