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インゴシマ (19)

著:田中克樹/著:天下雌子

インゴシマ (19)

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作品内容

一度はマオモの庵に辿り着いたものの、追い付いて来ない甲斐谷の身を案じた若林は来た道を引き返す。その途上で見たのは、切断されたばかりの若い男の「足」だった。甲斐谷のものなのか、そうだとすれば本人は足を切断されたあとでどこかに連れ去られたのか…だが…何者に…? 浮かぶ問いへの答えを考える暇もなく、インゴ将<タスク>衆「ギョウ」のひとり、ゾウジョウが居合の刃にて若林に斬りかかる!
一方、遭難以来の再会を果たした葵と加奈をはじめとする吉ノ宮高校の面々は、庵の温泉で久し振りの穏やかな時間を過ごしていた。生き延びて相見えることができた喜びとともに、温かな湯に身を浸す一同。だがその頃、女王チオモの奪還を目指して森の中を進んでいたシンジたちもまた、マオモの庵に到達しつつあった。啓太が仕掛けた罠<トラップ>が発動し、開戦の火蓋が切って落とされる──
かけがえのない絆を保守するためならばこそ、人は自らの生命を盾にもすることができるのか──全存在を賭けた闘争の中でこそ感じられる安息の重みが、男と女をその根源から奮わせるのか。命運の光線が交錯する一点に向けて白熱した感情が収束していく、トライバル・サバイバル・ストーリー!
【電子版単行本:2024年8月31日発行】

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