砂漠にたたずむ少女を発見するベルデ一行。そこには少女だけでなく、砂イルカと呼ばれる魔獣が横たわっていた。砂イルカはひどく衰弱している様子で、「助けてほしい」と少女に懇願される。薬師としてこの命を救いたいユディだが、症状を軽くすることしかできない…。ナソンは、己の無力さを実感するユディを激励し、驚きの行動に出る。さらにこの少女には、ある重大な秘密が隠されており…!?――戦後の厳しい世を必死に生きる魔族たち。ベルデはそれに何を思い、どのような生き方を選ぶのか。