秋の代行者・祝月撫子とその護衛官・阿左美竜胆は、秋離宮でいつもと変わらぬ日々を送っていた。しかし、その穏やかな日常に”賊”の影が迫っていた――。一方、冬の代行者・狼星は雛菊と出会った十年前の日を追想する。あの時、何が起きたのか。ようやく春と冬の物語は交差する――。季節を世に顕現する役目を担う”四季の代行者”たちとその護衛官の切なくも美しい『春を巡る』物語、第4巻。