【満月の夜に現れた目の赤い“うさぎ”】町の小さな小児科を営んでいる椿(つばき)家。跡取りとして期待されていた、長男・優作(ゆうさく)が冬の雪山で行方不明となり、一家は失意のどん底にあった。そんなある日、「自分は優作の嫁」だと言って押しかけてきたのは卯月(うづき)という若い女。卯月は傷心だった優作の父にお願いされ、優作の弟の良(りょう)と可愛(かわい)に反発されながらも一緒に暮らし始め…?