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桜小路かのこ(著)
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ついにふたりの愛に決断のときが迫る―― 江戸時代、遊郭吉原―― 両親を殺し全てを奪った真犯人が誠二郎だとわかり、長きに渡る因縁は茜に深い傷を残し、終焉を迎える。 惣右助は茜の身請けの準備を始めるが、そんな折、幕府から棄捐令が下る。 それはすなわち茜の身請け金を用立て出来ないということを意味する―― 誠二郎から残された「疫病神」の言葉の呪いにかけられた茜は、近江屋に降りかかった不幸をも自らのせいだと思うように。 これ以上惣右助に迷惑はかけられないと、惣右助から離れようとする茜。何とかして茜を諦めてはならぬと足掻く惣右助。 やっと交わるかに思えたふたりの未来は、再び無情な運命に行方を阻まれ――!?
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