暁に襲われた清子と響夜を救出した狼(ろう)。しかし傷ついた2人を見た瞬間、狼の心を支配したものは、抑えられない「破壊衝動」だった。それ以外の一切の感情をなくしてしまったかのような狼に、不安を覚える清子。そして、そんな自分を嫌悪した狼は、総てを終わらせるため、大切な人を守るために、たった1人で“郷”へと向かう。一方暁は、狼の母・月乃から、狼の“出生の秘密”を聞き出して…!?