あたしを食べてよ、夜の王様。――幾度も紡ぎ、拒絶された願い。けれど、此処にいることを赦されているだけで。それだけで、息がつまるほど幸せだった、のに。「行け。獣を称する娘。お前にはもう、ここにいる理由がない」