宵闇の帳にも、せめて燭光切らさぬように。 化物と少女、交わらぬはずだったふたりの数奇で美しい物語。 自らの嘘が引き起こした惨事に動揺するシーヴァ。化物と化したおばを連れ帰ってきた先生が彼女から聞いた言葉は、俄かには信じ難い事実だった……。年端もいかぬ幼い少女に課された運命の重さに苦悩する先生、その一方で外の者となったおばにも変化が───。これは朝と夜───その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。