砂絵で人を寄せ、古い鞠を集める旅をする男・芭蕉は、大遊里<密町>を脱走した人斬り女郎・果実と出逢う。何者かに狙われる芭蕉は、旅の用心棒を果実に依頼する。一方、刀を振るうことに「己を使い尽くす」充足を感じる果実は、それを快諾した…。これは、私達が、人間になるための、旅。