人々の記憶で成り立つ場所・爆心地。そこで、享受者である実虎と契約者である獅堂は融合し、一人の人間となってしまう。それは、獅堂の肉体の死と、実虎の精神の死を意味するものだった。しかし実虎は、父や獅堂の母が生きている世界で再び目を覚ます。獅堂の、体の中で――…。