ハンターたちを手先で操る静かな権力の持ち主。異能管理庁秘書室長、神薙 逸喜は権力だけのために生きてきた。今後も退職後の安穏な暮らしのためにそうする予定だった。世界が滅亡する前までは。全世界のすべてのダンジョンが爆竹のように爆発してしまったその日。逸喜は偶然、時計一つを拾うことになる。素早く点滅する画面とともに視界は暗転。気がつくと、20年前の過去に戻ってきた。前世にはできなかった安穏な定年退職のために、必ず滅亡を防がなければならない。