全日本女子バレーボール選手権大会、最終日。立木武蔵VSニチボーの頂上決戦は、意外な展開の連続となり観衆をどよめかせていた。立木の朝丘ユミが使った必殺サーブ「いなずまおとし」は、ニチボーの椿麻里によって完璧にリターンされてしまったのだ。さらに、椿は必殺サーブを寸分たがわぬ切れ味で再現するという、離れ業さえもやってのけた。その後もニチボー陣営は巧妙な心理戦を仕掛け、立木武蔵を翻弄する。いつのまにかエースのユミは心身ともに消耗し、チームの足を引っ張る存在へと堕ちてしまった。立木チームの合言葉であり、牧コーチと共に掲げた勝利の「V」は、ここで消えてしまうのか? だが万策尽きたと思われたその時、再びコートに立つはずのない人物が帰ってくる。そして物語は感動のラストシーンへ……。バレーボールに青春を賭け、力の限り戦い抜いた乙女たちのストーリー。望月あきら&神保史郎による熱血スポーツドラマ、全9巻がここに完結!!