前世一国の王女であった記憶を有する男子高校生・皆見晴澄。元井が菊地を呼び止め、揺さぶりをかけるもその本性は未だ見えない。同刻、雨の中仁科と榎本はついに"本当の姿"を晒して相見える。仁科はわざと今際に放った言葉を繰り返し、コーデリアの最期を追想するが…。一滴の憂いが不安の波を立てていく――紛紜の第三十巻!