「いい靴はいい場所に連れていってくれる」――靴職人だった亡き母に教わった言葉を胸に、工房を継いだ歩純結彩。店を訪れる一人一人の人生に触れながら、結彩は“幸せな一歩”になるようにと願いを込めて靴作りに励む。そんな中、親との関係に悩む女子高生の立花ほたるから「靴作りを教えてほしい」と頼まれた結彩。ほたるにはどうやら事情があるようで――。