高校生の清子(さやこ)は、入学当時から気になっていたクラスメイトの狼(ろう)と同じ委員になり、その人となりを知って惹かれ始める。だが、狼にはある秘密があった。そして、清子の体に表れ始めた変化。平穏な日々は、終わりを告げようとしていた。 恐ろしい宿命の扉を開く歯車が静かに回り始めていた……。 刑部真芯が描く、妖(あや)しくも美しき伝奇ロマン、ここに開巻!