接戦の市長選挙に勝利して、はや3年。49歳の若き市長・歌川哲彦は、秘書やSPが常に帯同する息苦しい毎日を送っていた。そんな生活に疑問を感じ出したころ、ある町の環境シンポジウムに出席して欲しいという申し出が舞い込んで来た。その町というのは、歌川が中学、高校時代を過ごした町。申し出を快諾した彼は…。