1863年、英国公使館焼き討ち、下関事件、そして奇兵隊設立。尊王攘夷が高まる季節、それはまた新撰組など治安維持組織が躍進する時期でもあった。そんな緊迫した年“ある農民”が仲間とともに武装蜂起を始める。それは、この国の未来を案じわずか69人での命賭けの行動である。その男とは、後に「資本主義の父」と言われる渋沢栄一であった……。