コウちゃんとの、もはや近づきようのない「距離」に打ちのめされてしまった夏芽(なつめ)。冷えて、あきらめていくしかない想いの一方で、大友(おおとも)の「存在」が、確かな力で、心に波を起こしていき……。気高くあやうい10代がゆれて、ゆさぶられる──。