高校生の黒瀬令児(くろせれいじ)は、町や家族に縛られながら“ただ”生きていた。青江ナギとの心中未遂。令児に固執する担任教師。そして、憧れの小説家に出会ってしまった幼馴染。それぞれの想いは深く暗い“アビス”で交差する――。生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイミーツガール、第三章――。