明治元年。唯一無二の友・沖田総司の病を治すためフランスを目指す新選組副長・土方歳三は、薩長率いる官軍と交戦しながら北上を続ける。かつて京で不逞浪士を取り締まっていた新選組は、多くの恨みも買っていた。「池田屋の変」「油小路の変」を機に生涯を新選組への復讐に捧げた二人の男がまさにそれであった。一人は長州藩士・百村発蔵。もう一人は元新選組隊士にして御陵衛士の清原清。戊辰最大の激戦「白河口の戦い」にて復讐の狼煙が上がろうとしていた。