超真面目人間、真中進一朗は腕を磨くためにゴルフのミニツアーに参加する。有名な大会のようにテレビ放映もなければ賞金も安い。そこに想定外の人物が現れた。通称『マグロゴルファー鉄』。普段はマグロ船の船長、かなり変則的なゴルフを繰り出す。追い込まれれば追い込まれるほど、鉄はそれを楽しんでいるようだ。進一朗は、そんな鉄に魅力を感じるとともに、「天才性」を見出すのだった。あらゆる手段と知力を尽くして勝ちにこだわるプロゴルファーたちを描く群像劇。